釣りに挑戦(2)実践編

釣り

予想外の展開

調べてなかったのが災いしました。朝6時半に集合して、7時に出航して昼過ぎには戻るのかなと想定していました。ところが、16時までぶっ通しで、船を移動させながら、ひたすら投げ続けるアクションが続きました。

食べ物を多めに持っておいてよかったです。あやうく昼抜きになるところでした。そのあたりのレクチャーがなかったりするので、甘い物と炭水化物は多めに携行していきましょう。

サワラ釣りはとてもハードな釣りでした。

「もっと早く、もっと早く!」

巻くように船頭さんから指示がでます。サワラは猛スピードで回遊している魚なので、そのスピードに即応するように高速タダ巻が要求されるみたいです。

とにかく夕方まで投げては巻き、投げては巻きという単調かつハードな作業に追われます。手袋がなかったので、なれないリール巻で手が腱鞘炎のような痛みもはしります。リール巻に慣れていないと、高速でなかなかまきとれません。最初はのんびり巻いていましたが、そんなんではターゲットは、見向きもしないのです。

正直、大変な釣りを最初から選んでしまった…と思いました。運動ないしエクササイズと思えば、そこまで辛くはありません。周りが徐々に釣れ上げます。魚の大きさに驚くばかりです。

東京湾にこんだけ大きな魚がいるんですね…。

初心者の場合、釣れないくらいで想定しておきましょう。

「サワラは簡単には釣れないよ、でも釣れたときの喜びはデカいから」と、隣の人もアドバイスをくれます。釣れない私をみて2,500円もするルアーを二個も貸してくれました(最低なことにロストしました💦)。本当に優しい方でした。この釣りはビギナーにはしんどいから、嫌いにならないように釣る経験をしてほしかったから貸したと仰ってくれました。世の中には、こういう人もいるのです。

ビギナーズラック、奇跡はある!

アタリです!と思ったら、なんか変。トラフグです。猛毒があるので、これは船宿のほうで回収されます。まあ、これでも実は満足してました。こいつも思った以上の引きを感じます。

ひたすら投げ続け、もう2時半を過ぎたころでしょうか。

経験者はどんどん釣っています。不思議なことに同じ人がまた釣ることが多いです。

リールを巻くのになれない大学生たちも、いつの間にか太刀魚などをゲットしており、いよいよ僕を含めて数名のみがなにも釣れていない状況に…。

もう手も痛いし、適当に投げて終わらせようと思った、そのときです!

凄いアタリに襲われました。はっきりとした重みが竿に伝わり、巻こうとしてもリールが巻けない…です。ついに僕のルアーに飛びついてしまった不幸な魚?が現れたのです。

それが、これです。

まだサワラというよりサゴシだそうです。すぐに船頭さんが血抜きの処理をしてくれました。

この後も、アタリはありましたが釣り上げるには至りませんでした。一匹でも十分な大きさでもあり、僕は満足です。なにより、あの強い引きの衝撃が忘れられません。坊主があたりまえと言われましたが、たまたま運がありました。

船全体の釣果は、次の写真の通り。この日は良好だったようです。

サワラの調理:海のバターでした

下船後、疲れ切った中年男は少しだけ車を走らせコンビニ駐車場に停車しました。空腹をおさえるためあんまんと暖かいコーヒーを購入し、社内でいただきました。寒く冷え切った身体に染み入ります。なんとかやりきった…という感慨です。

その後、家が近かったので、苦も無く帰宅することができました。近接性は大事なことですね…。

サハラは、ウロコが少なくすぐに三枚おろしの作業に入ることができました。ウロコがないのは、だいぶ楽です。そして、へたくそでもよいので、大胆にさばいてみました。今日のうちに食べるのが釣り人の特権だからです。

それに誰かに食べさせる目的ではないので、骨に身がつこうがかまわないです。普段はケチでも、ここは無駄を楽しみます。家族でも、こいつは大きすぎる獲物です。

驚いたのが、東京湾サワラの脂のりのすごさです。まるで白いバターです。

翌々日くらいまでは刺身で食べられますし、薄い皮をつけたままでイワタニのバーナーであぶると、覚えのない旨味に襲われました。今まで食べていたサワラの西京漬け焼きなどの像が簡単に吹き飛びました。サワラはすごい美味しいん魚なんです、しかもウロコがほとんどない!

初回から、すこし体力的にきつい釣行になってしまいましたが、釣りにはまる人の気持ちがわかる経験でした。調理が少し大変ですが、調理まで自分の世界で実行できれば、家族にも喜ばれる趣味だと思います。おススメです!

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